思えば、今まで色んな不条理な目にあわされてきたものだ。そう、小さな事を数えあげたらキリがないから最たるものを紹介しよう。 子供の頃、私は自転車で行けるところはどこまでも遊びに出かけていたものである。すると、親に連れていってもらえないようなスポットも見つけてしまうわけなんだな、これが!! 私の親は賭け事の類いは嫌いだったので、パチンコなんかには連れていってもらえなかった。おかげで私は、今もパチンコなんて興味が無い。 いや、パチンコが嫌いになったのは少年時代のトラウマのせいかもしれない。 昔、パチンコ屋の店内にあったジュースの自動販売機はパチンコ玉で買うタイプだった。今もそういう販売機があるのか知らないが、少なくとも私の少年時代には当たり前の様に置いてあった。 当然、子供が一人で遊びにやってきたところで、パチンコそのものはやらせてもらえるわけもなく、私の目的は落ちてるパチンコ玉を数十個ひろってジュースをタダで飲む事にあった。(笑) 何度か挑戦したものの、大して集められないうちに店員に追い出されたものだ。 私は子供心に悟った。 これは、時間との戦いなんだ!!、と。 気力・体力の充実しているある日、私は最後の勝負に出た。走る、走る!! 店員の気配を感じるやいなや、私は彼等の死角にまわりこんでいった。頭の中ではルパン3世のテーマソングが高らかに鳴っている。(爆笑) そうして、私はついにジュースを買えるだけのパチンコ玉を集める事に成功したのである。感激だった。子供だって、物事を成し遂げる達成感というものは気持ちいいものなのだ。後はジュースを買えば目的を果たせる。 私は喜び勇んで、自動販売機に向かった。しかし、これがまた難儀だった。数十個ものパチンコ玉を入れるというのは、私の予想以上に時間のかかる作業だったのである。急がなきゃ店員に見つかってしまう。あせる気持ちとは裏腹に、私の当時の小さい手は器用には動かなかった。(涙) 全てのパチンコ玉を入れ終わり、ジュースを選べる状態になった時・・・・、 「こらっ!また、お前か!? 子供は入ってきちゃダメだろ!」 無情にも私は店員に店から追いやられたのでした。 遠目に見ていた私の目には、私が集めたパチンコ玉でジュースを出して飲んでいる店員の姿が映っていました。そりゃないだろう・・・子供心に思いました。 大人は汚いよ。セコイけどさ、一生懸命に子供が集めたパチンコ玉だよ? せめてジュースくらいくれたっていいじゃん! 決定的な敗北感を抱いて、私は帰路に着きました。・・・・ちくしょ〜!! |
|
|
|