ハワイアン・パニック2002

(クルーズ編)



教会からホテルへ一旦戻された私達だが、次の集合時間までそう余裕があるわけではなかった。実は弟の着替えを買って来る様に頼まれていたので、適当にアロハシャツを見繕う任務があったのだ。

アロハシャツならホテルの近所に専門店もあるし、テント村に行けば更に安い物もあるだろう。ホテル内にもちょっとしたブティックがあり、そこでも売っている。何を隠そう、私が着用していたアロハシャツもそこで買った物だ♪

ホテル前でリムジンから降ろされた事もあり、まずはホテル内のブティックを見てみたのだが、14時半くらいなのに閉まっている。仕方がない、外の店を見に行くかと思った矢先……

「すみません、このお店、開きませんか?」

お袋がホテルのフロントに言ってるではないか。よ、余計な真似を……。

フロントは電話でお店の者を呼び出し、10分程で開けてくれる様に手配までしてくれた。有り難い話ではあるが、そこまでする必要は無かったのよね。しかも、実際には20分くらい待たされる事になり、集合時間が迫ってしまった。

買い物を済ませた直後には、部屋で着替えてきたらしい相手方の親戚がロビーに降りてきたので、一緒にオリオリトロリーの停留所へ。

そこでアクシデント発生!

トロリー乗車の際に見せるカードが見当たらない。カードや貴重品の管理は、我が家ではカミさんにやってもらっていたのだが、カミさんも大慌てである。
(実は私が担いでいたバッグに入っていた)

先に乗車した相手方の親戚がど〜したんだろうという顔で見ている間に、無情にもトロリーは発車してしまった。ピ〜ンチ!

「部屋に戻ろう」と私は切り出したが、時間が無いなどとお袋がぬかすので我々はタクシーを捕まえて乗り込んだのでした。集合場所は弟夫婦の宿泊する、ハイアットリージェンシー裏口。

しかしタクシーの運転手にはホテル名しか告げられなかった為、どう見ても表玄関に着けられた様だ。まだ時間にはなっていないが、急いで皆と合流せねば心配をさせてしまう。

重い荷物を持ち、思う様に動けないのを焦れながらホテル内を反対方向へ。気持ちばかりが先行する割に目的の裏口ってのがわからない。お袋はわかりもしないのにあれこれ口を出すし、藍里は…面白がって勝手な方向に駆けて行く……。

「藍里ぃーっ!」

2002年5月25日、15時半。ホテル・ハイアットリージェンシーの1階に、怒号がこだました。(爆)

それにしても裏ってのが何処の事を言ってるのかわからず、マジで途方に暮れました。携帯電話を普段持ち歩かないウチは、せっかく借りている携帯電話も部屋に忘れて八方塞がり。連絡もつけられない。

駄目か…と、立ち尽してる所へ弟がやって来た。「兄ちゃん、こっちだよ!」

これって、テレパシー?(笑)

皆でアロ〜ハ♪
船のデッキ

数々の困難を乗り越えて、我々は何とか無事に船に乗り込みました。あまり大きな船ではありませんでしたが、逆に趣があって良かったです。食事はあんまり美味しくなかったけどね。(おいおい)

良かったのは、従業員がポリネシアン文化センターなどでやっているであろう民族舞踊や歌を披露してくれたこと。船内で所狭しと(本当に狭いが)パフォーマンスを繰り広げてくれます。

客席から離れていない分、臨場感が違う。終いには観客をも巻き込んで踊りながら船内を練り歩くといった事態に。藍里も興奮しながら踊り狂ってたなぁ。(笑)

まさしく、ハワイアン阿波踊り!

ダンス・タイム
ダイヤモンドヘッドに月が…

こうして…激動のクルーズは幕を降ろしたのです。

ホテルへ戻った後、自由に遊べる最後の日を有効に使う為にと我々はDFSに買い物へと繰り出しましたが、本当はかなり辛かったっす。藍里は何故か何時になっても寝ようとせず、はしゃぎまわってるし……。

そんなわけで、この日もまた私は夜遊びに行けず終いでした。果たして明日こそトラブルの無い1日になるのか? 乞う、御期待。

*** 感動の最終話へ続く!(…って、おいおい)***




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